こっそり女一人旅

時々出かける一人旅の記録

2015年8月 フィンランド 女一人旅

これまた数年前のことになってしまうのですが、ずっと行きたかったフィンランドに行った時のことを、書いておきたいと思います。

私は子供の頃からムーミンの小説と作者のトーベ・ヤンソンが好きで、いつかフィンランドに行きたいと思っていました。その夏は奇跡的に夏季休暇を5日連続で取ることができたため、今こそ実行の時だ!と、3泊5日(帰りは機内泊)で出かけることにしたのでした。

 

1日目

ヘルシンキへは午前中発のフライトだったため、セントレア近くのホテルに前泊しました。航空会社はフィンエアーを利用しました。アテンダントさんの制服が恰好よかった!夏休みシーズンのせいか、満席でした。

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機内食。おやつにはアイスクリームが出ました。定期的に乗務員さんが飲み物が必要ないか回ってくれていて、緑茶もありました。

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隣に座ったのが、奥さんや子供たちと離れて座っていた日本人の男性だったのですが、旅慣れている感じで周囲の人にあいさつをしており(外国の人には英語で)、すごいな~と思いました。家族でロンドンに行くと言っていたような・・・こんなお父さんだったら、子供たちも影響を受けそう。時々会話をしたりして、そうこうしているうちにヘルシンキに到着しましたが、乗換で他の都市に行く人が多かったです。午後の3時頃だったと思いますが、すごくいい天気でした!

空港からバスでヘルシンキ中央駅まで移動し、すぐ近くのオリジナル・ソコス・ホテル・ヴァークナ・ヘルシンキに3泊します。ちょっと高かったけど、初めての街だし、空港へのバス乗り場やスーパーも近いので決めました。

右がヘルシンキ中央駅で、左が泊まったホテルです。

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部屋はこんな感じで、清潔で温かみがありました。バスルームはバスタブ付きでした。

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そして窓の外にはベランダが付いており、遠くにはヘルシンキ大聖堂も望めて、すごくいい景色でした!ベランダにはテーブルとイスのセットが置いてありました。ヘルシンキは都会だけど空が広い!さわやか!!

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部屋から見た駅前。(曇っているのは、別の日に撮ったからです)

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ホテルにはサウナがあって、ちょっとのぞきに行ってみたのですが、日本人の人がお友達同士で入っている気配がしていて、入りづらかったので挑戦はしませんでした。

この日はすぐ近くのスーパーで買い物をして、さっそくお土産と、簡単な夕飯を買ってきて部屋で済ませました。

お土産には、インスタントのマッシュルームスープ、サーモンスープ、ベリーのスープ、マリメッコのナプキンなど。

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夕飯には、サラダみたいなデリとおかゆの乗ったパイ。このパイを、京都のキートスというフィンランドのパン屋さんで買って食べたっけな~。サラダは買い方が分からなくてレジで迷惑をかけてしまったけど、店員さんは優しかったです。

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いいホテルなんだけど、部屋に湯沸しポットがないのがちょっと不便でした。涼しいので暖かい飲み物が飲めるとよかったのですが・・・でも、ヘルシンキはないホテルの方が多いみたいでした。

時差ボケもあってすごく眠かったのですが、白夜ではないもののかなり遅くまで明るく、浅い眠りのまま早朝目が覚めてしまいました。でも、きれいなヘルシンキの朝焼けを見られました。

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2日目

朝ごはんはホテルのバイキング。会場が高層階にあり、とても景色がよかったです。フィンランド名物ぽいものあり、よかったのですが、あたたかいスープとかがなくてちょっと物足りませんでした。コーヒーはテイクアウトできました。

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ここでちょっと気になったのが・・・日本人女性のグループが、テーブルで昼食用にサンドイッチを作っていたことです。北欧は物価が高いし、旅行記なんかを読むとそうやって節約した、というような記述がけっこう出てくるのですが、大勢でやっているのでちょっとな~と思ってしまいました。かく言う私も、おやつにバナナを1本失敬したのですけど。

この日はマリメッコのアウトレットへ行ってみることにしました。トラムに乗って行くのですが、駅を降りそびれてしまい、誰もいなくなっておかしいなと思っていたら、駅ではない場所まで行ってしまいました。ドアが開いたのでとりあえず降りてキョロキョロしていたら、女性車掌さんが「そのまま乗ってて!戻っていくから!」みたいなことを言ってくれましたので、なんとかたどり着けました。ちなみに車内には大型犬が普通に乗っていました。

駅からアウトレットに向かう道はこんな感じ。郊外の新しい地区といった雰囲気です。

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マリメッコのアウトレット。お客さんはほとんど日本人でした。妹に頼まれていたので、バッグを買いました。

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この後は、名前は忘れてしまったのですが、アラビアとかフィスカルスとかのアウトレットが入っているショッピングセンターまで移動し、お土産を買いました。

ショッピングの後は、近くにあった市民農園?を散歩しながら、朝食からくすねて来たバナナを食べました。天気が良くて緑がきれいでした。

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その後は中心部まで移動し、デパートなどをのぞき、映画「かもめ食堂」にも登場するアカデミア書店をうろうろし、カフェで食事しました。

本当はあたたいスープが飲みたかったのですが、なかったのでシードルとキッシュにしました。味はおいしかったです。

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この後またスーパーに寄り、お土産を物色しました。歯磨き粉やキシリトール入りのガム、コーヒー、熊の缶のビールと、ロンケロというカクテルも買いました。サウナの後に飲むとか。グレープフルーツ味でおいしかったです。もっと小さい缶があればいいと思うのですが、売っていませんでした。そしてサルミアッキも買ってみました!味は・・・実は日本に帰ってからどこかに行ってしまい、試せませんでした。

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そしてホテルに帰ると、窓の外に不思議な光景が・・・何かがクレーンで吊るされています。ちなみに明るいけど夜です。

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拡大してみると・・・何と、人が乗っているのでした!

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翌朝、クレーンの麓に行ってみると・・・dinner in the sky と書いてありました。怖すぎる!寒くないのかな!?トイレも行けなさそう・・・日本ではありえないと思いました。

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3日目

この日もホテルで朝ごはんです。

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朝食後は出かけます。

ヘルシンキ大聖堂。

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大聖堂の前の広場。いい天気!

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広場の像の上にはカモメが・・・

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足元はこんな石畳の道。

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ほど近い港近くのマーケット広場。昼食用のサンドイッチを買いました。

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港には大きい船が停まっています。

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いつか乗ってみたい・・・

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しかし今日は私も、この旅のハイライト、ソーダ―シャール島への日帰りクルーズです!!

ソーダ―シャール島はトーベ・ヤンソンが子どもの頃に訪れていたという島で、『ムーミンパパ海へ行く』の舞台となった島のモデルなのだそうです。

本当はトーベのアトリエがあった小さな島に行ってみたかったのですが、なかなか行けない場所のようなので、こちらをガイドブックで見て、日本からメールで予約しておきました!

島へは港から2時間くらいで、昼前に出て数時間滞在し、夕方帰ってくるというプランでした。確か1万円はしなかったと思います。

大きすぎず小さすぎない船で出航。日本人というかアジア系は私だけ。フィンランドの人が多いような印象でした。

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小さな島々の間をくぐっていきます。岩礁というか・・・岩でできている感じ。

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船の中ではランチブッフェも別料金であるようでした。けっこう食べている人がいました。しかし私は島で食べるサンドイッチ持参だし、船酔いが心配なので、ずっとデッキにいました。けっこう寒かった~。

そうこうしているうちに、ソーダ―シャール島が見えてきました。

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上陸!!奥にあるのが乗ってきた船です。

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この島は今は無人で、夏の間だけ?観光で来られるようで、カフェもあるそうです。昔は灯台守の一家が暮らしていたとか。

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この灯台のミニチュアの置物が売っていたんですが、買ってこなかったことを今もちょっと後悔しています。旅先ではやっぱり一期一会だなあ。

灯台の中も見学できます。グループに分かれて、英語かフィンランド語で案内してくれます。けっこう狭かった・・・素朴な暮らしだったんでしょうね。

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今はもう使われていない灯台の明かり。

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こちらは灯台で飼われていたと言うワンコ。雌犬で、泳いで別の島に渡り、妊娠してまた泳いで戻ってきたとか!!

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灯台の上から眺めた島。隣と吊り橋でつながっています。吊り橋の麓にあるのが私たちの船です。隣の島の右手にあるのがカフェ?

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なんとサウナ小屋もありました。暑くなったら池に飛び込むようです。

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灯台の近くには薪が積んでありました。

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上から見えていた吊り橋。渡るのに人数制限があります!

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岩だな・・・

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岩の表面。何ていう岩なんだろう・・・

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天気がすごく良いので、岩の上でランチしたり、寝転がったりしていました。

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岩の間にきれいな花が咲いていたり、いろいろな植物が生えていました。

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北の海だけど、水がきれいです。

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ちょっと水に触りたいな・・・なんて近づいて行ったら、滑って海に落ちてしまいました!上がろうとしても、ヌルヌルして登れません。近くにいたNIKONのカメラを首からぶら下げた男性(多分フィンランド人)が、慌てて引き揚げてくれました。

良かった~!!でも、恥ずかしかった!!!こういう時、一人旅はつらいです。靴とズボンも濡れてしまいました。しかし、何人か「大丈夫?」と声を掛けてくれました。

帰りの船で座っていた時も、「上の方が暖かいから上がって来たら?」と、わざわざ呼びに来てくれた人もいました。優しい!!しかしシャイな私・・・こっそり上に移動し、お日様の下の席に座りました。

天気はいいし、ここまで絶好調だったのですが・・・でも、こんな良い時に来られた私は最高にラッキーでした。

少し暗い海の色と岩の島々を見て、トーベ・ヤンソンの世界を少し理解できたような気がしました。

船上からは、小さな島々とサウナ小屋?が見えました。夏の家かな?

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港に戻ってきました。

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ちなみに、船のトイレはアラビア製でした。さすがフィンランド!島にいる間も船のトイレを使用できました。

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そしてサッと船を降りると、街の雑踏に消えたワタクシです。

この後はお土産を買ったり、フィンランド発祥のカフェ?ロバーツコーヒーでラテを飲んだりしました。

そしてどうしても暖かいスープが飲みたかったので、色々なお店で「スープありますか?」と尋ねて回り、クラフトビールのお店でサーモンスープとビールを飲み、部屋に戻りました。

冷蔵庫に入れたつもりでいたおやつのヨーグルトが、勘違いか冷蔵ではない場所に入っていて、やばいかなと思い、捨てました。試せず残念!おいしそうだったに・・・

そしてフィンランド最後の夜は更けていくのでした。

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4日目

今日は午後の便で日本へ帰るので、部屋で昼前までゆっくりしました。

空港行きのバスに乗る時に、駅構内をちょっとのぞいてみました。地方にも行ってみたいなあ。

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空港で食べたランチのパスタと、ラテ。

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あとは買い物したりとか・・・カウニステ出店があって、トートバッグを買いました。

帰りの飛行機は空いていて、窓辺の座席2つを使用して寝てこられました。

機内食

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そして翌朝、無事到着。ありがとうフィンエアー

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ずっと行ってみたかったフィンランド・・・色々あったけど、本当に行って良かった!!お天気にも恵まれたし、とても幸せな旅でした。

またいつか、再訪したいです!