一人旅ではないのですが、個人的に珍しい場所へ行くことができたな～と思ったので、記録しておくことにしました。
当初、妹と伊豆諸島の新島（にいじま）と式根島（しきねじま）に行こうと計画を立て、ジェット船や宿の予約をしていたのですが・・・東京へ向かう高速バスの中で、宿からの電話を受け、出られなかったのですが留守電に、断水のため泊められないというメッセージが入っていたのでした。
というのも、この直前に台風が関東を直撃した後だったのです。伊豆諸島はどうやら大島から神津島（こうづしま）まで、断水しているらしいとのことでした。そして千葉県内も、この時はまだよく分からなかったのですが、断水や停電で大変なことになっていました。
東京に出てきてしまった後だったので、どうしようかと妹と話し合った結果、これまた興味のあった同じく伊豆諸島の三宅島（みやけじま）に行くことにしました。
しかしこの決断をするまでには、しばらく時間がかかりました・・・というのは、私は乗り物酔いをする体質なので、台風の後の荒れた海が心配だったのです。
三宅島に行く方法としては、調布空港から小型機で飛ぶか、竹芝から大型船で一晩かけて行くかの二択です。
ジェット船は進んでいる間は揺れが少ないそうなのですが、大型船は外洋に出ると揺れるらしいのです。
念のためターミナルのインフォメーションの人に確認したら、つまらないこときくなよと言う感じで「台風の後なので揺れると思います」と言われ、ますます心配になってしまいました。
ちなみに断水ということで、ジェット船はキャンセル料なしで取り消してくれました。
とりあえずもう前日の夜９時だったので、三宅島の宿がとれたら船の切符を買うことにし、何軒か電話をかけたところ、無事？予約することができました。
そうと決まったら急いで切符（席は「揺れない場所をお願いします」と言ったら、はあ？みたいな感じで「ちょっと分かりませんね」と言われたので雑魚寝の２等）を購入し、前泊するはずだったすぐ近くのホテルでシャワーだけ浴びてチェックアウトして、ターミナルに戻ってきました。
ちなみにターミナルには食事ができるカフェがあって、三宅島に行くか悩んでいる時に、ビールと明日葉のおひたし、岩のりの載った明太子スパゲティ、アジのバーガーなどを食べました。後半は写真に写っていませんが・・・
船酔いが心配なので、なるべくあっさりしたものを頼んだつもりです。
ターミナルにはけっこう人がいました。小笠原諸島へ行く船が台風のために１日遅れたようでした。いつか行ってみたいなあ、小笠原！
歯磨きなど済ませて、乗船します！すごく長い列で、まだ夏休みなのでしょうか・・・若者が大勢いました。トイプードルをトートバッグに入れたご家族も・・・
ちなみに2015年に就航した橘丸（たちばなまる）という船でした。「新しい船だからそんなに揺れないはずだ」と必死に自己暗示をかける私なのでした。
こちらが２等和室の雑魚寝の部屋。
女性専用室がいっぱいだったので男女混合でしたが、満室ではなくゆとりがありました。寝床の上にはロッカーもあり便利。顔部分のパーテーションがありがたい。毛布を100円でレンタルしました。昔乗った北海道行きのフェリーよりきれいだな～。
そして出航！夜10時半に出て、翌朝５時に三宅島、その後となりの御蔵島（みくらしま）、そして八丈島に向かう船です。三宅島はもしかしたら着岸できないかもしれないとのことで、条件付きの運行とのことでした。
デッキに出て、夜景をみながら海風に当たります。
さっそく宴会をするおじさまや若者のグループもいました。
みんな元気だなあ・・・そして船酔いしないんだね。いいなあ！
もうすでにちょっと揺れてます！でもまあ酔い止めも飲んだし、まだこれくらいなら大丈夫と、自分に言い聞かせます。
しかし台風の後で２メートルの波があり揺れるという船内放送を聞き、東京湾内で静かなうちに寝てしまうことにしました。
案の定、寝つきが悪い私は結果としてほとんど寝られなかったのですが・・・夜半、かなり揺れてきたのが感じられました。
酔い止めと眠気で何とか大丈夫だったのですが、トイレに起きた時に公共スペースでまだ宴会をしている人たちを見て、この揺れの中で、すごいなと思いました。妹はふだん酔わないのですが、今回はギリギリだったと言っていました。
そして朝４時半ころ、三宅島付近に着いたとの放送がありました。着岸できるか分からないとのことでしたが、無事成功し、予定通り５時に三宅島上陸！釣り目的の人が多いように見えました。
次は、②に続きます。
