こっそり女一人旅

時々出かける一人旅の記録

2016年12月~2017年1月 年末年始 アイルランド 女一人旅③ ゴールウェイ編

ダブリンからバスでアイルランドののどかな景色を見ながら、Galway(ゴールウェイ)までやってきました。

ゴールウェイは島国アイルランドの西部にあり、大西洋に面しています。アランニットで有名なアラン諸島への玄関口でもあります。街はこぢんまりとしていて、湾があり、ダブリンのような都市と比べるとリラックスできる感じの所です。

以前に数か月滞在したことがあるので、見たことのある景色が近付いてくるに連れて、懐かしさでいっぱいになってしまいました。この街を拠点として別の場所へ出かけ、戻ってくると、帰ってきたなと感じたことを思い出します。

バスターミナルに着いた時にはもう薄暗くなっていました。スーツケースを引きながら、今夜から二晩お世話になるB&Bへと向かいます。

実は私、B&Bというものに憧れを持っていまして・・・中高生の頃だったか、英語のサイドリーダーか何かにB&Bのことが書いてあったのです。家族でやっている朝食付きの民宿のような所で、ホテルよりもアットホームでとてもくつろげる宿、というようなことが書いてあった気がします。確かに一人旅の場合、ホテルよりも現地の人を身近に感じられていいかもしれません。施設としてはまちまちだと思いますが。そしてダブリンのような都市では郊外に行かないとB&Bのような小さな宿泊施設は見つかりませんが、ゴールウェイは小さな街なので、わりとそう離れていない所にあります。

というわけで向かったのは、The Herons Rest(ザ・ヘロンズ・レスト)というB&B。ヘロンというのは鷺(さぎ)のことだそうです。

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右の青い建物です。2階の左の窓の部屋に泊まりました。写真は翌日の昼間に撮りました。街を流れるコリブ川が湾に注ぐ河口付近にあり、朝食がおいしいと評判のよう。

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この写真の左側、家々の並びにB&Bがあります。女性一人で切り盛りされているそうなのですが、冬場は別のスタッフに任せていて、いつものような朝食ではなかった、という口コミもありました。でも場所がすごく良くて、街と海が近く、部屋から河口が見られるところがグーだなと思い予約しました。

チェックインで迎えてくれたのは、子供を連れた東欧?の女性でした。アルバイトみたいな感じだと思います。フレンドリーというか形式ばっていなくて、日本ではあまりない雰囲気です。そしてお部屋は・・・こぢんまりしていて狭いですが、清潔でおしゃれ、そして暖房が効いていて暖かいです。アイルランドは夏でも部屋が寒い場合があるので、これはとても大事!枕元には甘いワインが置いてあり、自由にいただけます。

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隣にも一人用の部屋があり、一晩目は誰もいませんでしたが、バスルームはお隣とシェアします。このバスルームが、バスタブはあるのですが、栓がなく・・・お湯を溜めて入れませんでした。

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そして暖房がなくとても寒いので、シャワーを浴びるのに困りました。でも、2階にある部屋の窓からはコリブ川が見え、ロケーションも気に入りました。

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もう暗かったですが、近くのスーパーまで買い出しに出かけ、部屋で簡単に夕食をとり、その夜は休みました。

 

アイルランド4日目

お待ちかねの宿の朝ごはんです!評判の朝食を作るという女性オーナーさんではなく、スペインから英語を勉強に来ているという女の子が用意してくれました。オーナーさんは風邪をひいているようです。でも、お互い片言の英語で話していると、語学留学していた頃のことを何となく思い出して、懐かしかったです。そして朝食は、おしゃれなテーブルセッティングで素敵だったのですが・・・ご覧のように、一つのテーブルを他の宿泊客と囲む形態なので、最初は一人だったのですが、だんだんと人がくると気まずかったです。

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というのはほぼ英語圏の方で、アジア人は私だけ、そして英語もあんまりしゃべれないので緊張しました。でも英語がしゃべれてコミュニケーション能力のある人なら、問題ないと思います。私にはちょっとハードルが高かったです。

その後は海沿いの道をウォーキングです。

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かつて毎日歩いた道で、街から西へ15分ほど歩いて行くと、夏は多くの人で賑わうSalthill(ソルトヒル)というビーチがあります。朝話したスペイン人の女の子は、夏にここで泳いだそうです。

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この時は干潮でした。そういえば、冬でも寒い海でドイツ人が泳いでいるのを見たことがありました。海の水は透き通っていて、きれいだけど冷たそうです。浜辺には昆布みたいな海藻が落ちています。

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以前ルームシェアしていたアイルランド人女性は、お母さんが、胃腸の調子が悪いと海藻を拾ってきて食べさせてくれたと言っていました。アイルランドではその他に、スパでお風呂に入れるのなんかも流行っているようです。また、浜辺の岩には小さいムール貝がたくさんくっついています。そういえばパブとかでも、出しているのを見たことがあります。

あまり天気が良くないので街へ戻り、土曜に教会の前でやっているマーケットをのぞきます。このマーケットは前にもよく来ていました。最初に来たのは当時ホームステイしていた先のホストマザーに連れられて、立ち食い?のカレーをごちそうになったっけ。カレー屋さんはまだ健在でした。これまた以前も買ったことのある焼き菓子屋さんの屋台でお惣菜パンを購入し、海藻の入った手作り石鹸を販売している屋台があったので買いました。

お昼はBusker Brownes(バスカー・ブラウンズ)という近代的な感じのするパブでチャウダーアイリッシュサイダーのBulmers(バルマーズ)。

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このバルマーズの発音が、久しぶりの私にはちょっと難しくて・・・ブルマーズと言ってしまい、カウンターのお姉さんに怪訝な顔をされました。チャウダーは鮭とか色々入っていて、こってりだけどおいしい。これまた以前にも来たことのあるお店。以前は若い女子たちと来ましたが、年末だからか満席でした。パンに付いてるバターがおいしく、日本じゃ1つしか付いてこないけど、2つ付いているところが多い。でも、そんなに食べられません!

その後はお土産屋さんで家族へのお土産を選んだり、スーパーなどを物色しました。日本にいるときはアランニットがほしくてたまらないのに、現地へ行ったら買わないという・・・お財布との兼ね合いもありますが。市立博物館にも行きました。無料で色々見られますよ!

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そして実はその日は大みそか、何かカウントダウンのイベントとか、あるのかな・・・と思ったのですが、雨が降ってきたので宿へ戻りました。部屋でこぢんまりと、アイルランドのSmithwick(スミズィック)というビールとアイルランドを代表するチップスTAYTO(テイト―)、値引きされていたフルーツ、持ってきた年越しそばで夕飯です。テレビでロード・オブ・ザ・リングがやってました。

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夜中、窓の外で若者たちが雨の中、カウントダウンで盛り上がっている声が聞こえてきました。

 

アイルランド5日目

アイルランドで迎える新年の朝。昨日のように気まずい雰囲気になるのが嫌だったので、朝イチで食堂に降りて行き、誰も来ないうちに朝食を済ませました。昨日と同じスペイン人の女の子が対応してくれました。

今日は昼頃にゴールウェイを出発し、空港近くのホテルまで移動しますが、それまで散歩に出かけることにしました。昨日とは違い、晴れて清々しい天気です!

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宿のすぐ前を流れるコリブ川は鮭が遡上してくるそうで、かなりの水が流れています。以前は何も柵がなかったのですが、網のようなものが張られていました。

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誰か落ちたのかな?落ちたら死ぬね。カヌーをしている人なら見たことがありますが、日本だったら絶対柵を作るよなと思っていました。でも、水が少ない時もありましたよ。

ゴールウェイでは特に何ということもせずに過ごしましたが、以前いた時もそんな感じで暮らしていました。小さな街で、友達も少なくて、毎日が暇で・・・海辺を散歩ばかりしていました。

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ゴールウェイを離れ、別のアイルランドの街に移った時、あらためてここの良さが分かりました。私は山合いで生まれ育ち、今も同じ所に暮らしているので、海が近くにあるだけで心がときめきます。昨日と同じくソルトヒルまで歩いてきた後、以前通っていた学校のすぐ近くにあるコンビニでホットチョコレートを買い、海を眺めながら飲みました。

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そして、名残惜しいですがバスターミナルに向かいました。

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 この後は④帰国編へ続きます。